1839年に始まった英国テムズ川上流で行われるヘンリー・レガッタ(Henley Regatta:世界的に有名なレガッタには、イギリスのテムズ川で1839年から毎年行われている漕艇の祭典・ヘンリー・レガッタやオックスフォード大学とケンブリッジ大学の対抗戦ザ・ボート・レースがある。(Wikipediaより)の選手用ユニフォームに始まったヘンリーネックの歴史は後にその機能性から英国軍に採用されることになりました。
ビンテージのヘンリーネックTシャツを忠実に再現したデザインです。
襟元が喉の近い位置までせり上がった仕様、当時の裁断技術から直線的に裁断され、同様に直線で縫製された袖部分、その動き易さをカバーするために特別に設けられた脇の下のはめ込みパーツ。
これらクラシカルな仕様すべてが当時のビンテージも持つ雰囲気を物語っています。
ファブリックは目付のしっかりした5.6オンスの重量を誇るオープンエンド糸を使用しています。
空気の力で紡績を行うこの糸はザラリとした堅さを持つ事で知られています。
モード系の柔らかで肌触りの良い細番手使いのTシャツとは全く反対の性質を持っています。
ただし、そうした柔らかなTシャツは温度の管理された室内にいる限りは快適ですが、一歩外へ出て汗をかくと性質が激変します。柔らかな細番の糸は汗を含み、べったりと肌にまとわりつきます。濡れたティッシュペーパーを腕に貼り付けた状態に近いと言えばわかりやすいでしょう。
これに対し、オープンエンド糸はその製法上、特に糸の外殻の撚糸強度があがる特製があり、これが適度な堅さを生み出します。結果肌にまとわりつかず、吸収した水分を適宜外へ放出します。
脇部分は縫い目のない丸胴です。また猫目ボタンはその形状から糸を溝に埋め込み、他の衣類や作業による擦れから逃れ、ミリタリーはもちろんのこと、アウトドアスポーツにも取り入れられているディテール。
頑丈で長持ち、そして機能性。たかがTシャツですがこれがナイジェル・ケーボンの製品です。